VOL.5「すくすく」~剪定人主催のワークショップ・頑張っているママを応援する『みちくさ』が出来るまで~

みなさんこんにちは、子育てガーデンの剪定人マキこと竹内真紀です。
私は高1、中1の2児のママであり、頑張っているママのコミュニティ『みちくさ』運営をしています。

今回は、子育てを頑張るママの心が少しでも軽くなれるように、私の子育てエピソードを交えながら、『みちくさ』を立ち上げるきっかけについてお話したいと思います。


地縁も血縁もない新しい土地での子育て

私は広島県出身で、16年前結婚出産を機に広島から岡山に越してきました。

広島では建築工務店で設計や現場監督として働いていたので、生活が落ち着いたら子どもは保育園に入れて育児も仕事も両立していこうと考えていました。

しかし、16年前の当時も保活は大変で、小さな子どもがいる状態での就活もなかなか大変でした。
夫婦ともに県外出身で、地縁も血縁もない新しい土地での子育ては、全てゼロからでした。

まずは子どもとの暮らしのペースを掴むところから始めようと、子どもが成長するまでは専業主婦として過ごすことに決めました。

 

知らない土地で子育てをする孤独感

「専業主婦の仕事って何だろう?」

「育児、家事はすべて私の仕事なのだ」

 

当時の私は、自分で勝手にたくさんのルールを決めて、夫に子守のお願いをすることも出来ずに、
自分ひとりで育児も家事も、色々なことを抱え込んでいました。
(今なら堂々と夫に頼みますが。(笑))

孤独感から、ママ友作りに公民館の子育て広場に足を運ぼうとするものの、子どもの人見知りが酷くグズるので、
子育て広場に行っても我が子をあやすのに精一杯。

他のママと話をする時間が取れませんでした。

また、長男は夜泣きが酷く、とにかく抱っこしてないと寝ませんでした。
2時間寝てくれたらラッキーなくらい。
3歳まで夜泣きは続き、睡眠時間が取れない日々が続きました。


そんな中、検診時に息子の体重増えが悪いからと、定期的に小児科に通うように勧められました。

病院で、母乳をあげて、息子の体重をはかる。

「母乳の出が悪いみたいですね。ミルクをたしましょうね」

先生に言われて、ミルクを足そうと飲ませるのですが、息子は哺乳瓶の飲み口を嫌がり飲んでくれませんでした。
あらゆる種類を試しましたが、息子に合う哺乳瓶が探せず……。

私の母乳の出も悪く、毎回授乳の時間が苦痛でたまりませんでした。
子どもの体重ばかり気にして。
成長曲線のグラフばかり見ていたのを覚えています。


「こんなに子どもの事考えて接してるのに。手をかけているのに…」

「どうしたらよいんだろう?どうすればいいの?」

そんなことが頭をぐるぐる。

 

気付けば子どもの表情を見るのでなく、気になるのは、体重ばかり、成長曲線とにらめっこ。

いつになっても標準体重にならない我が子の姿を眺めながら、


「私の何が悪いんだろう?」

「何を変えればよいんだろう?」


そんなことを考えていると、

「私は母としてちゃんとできてるんだろうか」、

「この子をちゃんと育てていけるのだろうか?」と、どんどん自信がなくなり、日々の暮らしでヘトヘトに。
外へ出かける元気もなくなってしまいました。

もともと、おしゃべり大好きな私ですが、当時は人と会うのも話すのも嫌になり、鬱状態で引きこもって生活していました。

岡山の暮らしになじめなくて、実家がある広島に度々帰省をしていたのを覚えています。

 

そんな暮らしが変わったきっかけは、1歳検診の時に、隣の席に座っていたママとの出会いでした。

彼女は転勤族のママで、私と同じように実家が県外出身。
境遇も似ていて一瞬で意気投合しました。

「実家からは帰りすぎって言われるんですけど、私、実家が好きなんです。」

「岡山に帰る最中の新幹線、涙が止まらないんですよね。」

と私が話すと、ママ友は「分かる!わかるよ。その気持ち。」と優しく頷いてくれました。

“あぁ、そうか、思ったことは言ってもよいんだ”とホッと、安心に包まれたのを覚えています。

彼女は友達作りがとても上手なママで、「真紀ちゃんと気が合いそうな人だと思うよ!」といろんなママを私に紹介してくれました。

私が車の運転が苦手と知ると、車での移動は家まで迎えに来てくれたり、いつも気にかけてくれました。

そんな日々を送るうち、岡山の暮らしが徐々に楽しくなっていきました。

出会ったママにはいろんなママがいました。

転勤族のママでも短時間の仕事を見つけて働いていたり、趣味を仕事にしてフリーランスとして仕事をしていたり。

自分がやりたいことを実現するためには、環境は関係ない。
たくさんの方法を探していけば、実現できるということを出会ったママたちが教えてくれました。



ママが安心してホッと休憩できる居場所づくり

地縁も血縁もない岡山に来て16年。
私の暮らしはゼロからのスタートでした。
不安いっぱいの岡山の生活でしたが、子育てを通して、たくさんの出会いの縁に恵まれ、支えられ、助けられてきました。

今の私にとって、岡山の暮らしはとても面白くて楽しいです。

「子ども達も成長した今、私だからこそ出来ることがあるのでは?」と考えるようになりました。

コロナ禍でリアルな集いの場が減っている中、
岡山に地縁や血縁がなくてもここに来れば、子育て情報を知ることができて、ママと繋がり合える居場所。

 

“ママが安心してホッと休憩できる居場所”を提供できたらと、

頑張っているママの休憩コミュニティ”みちくさ“の立ち上げを決めました。

今では、その想いに賛同してくれた、私のママ友でもある"のぞみん"が運営スタッフとしてサポートしてくれる事になり、ギフトショップmayuさんが協賛して場所提供をしてくださっています。

みちくさは、毎月第二火曜日の午前にママと子どもに役に立つイベントを企画開催しています。

子どもの頃、"みちくさ"しながら家に帰っていた時のように、ふらっと気楽に立ち寄ってもらえたらと思います。

 

子育てはひとりで頑張らなくて大丈夫!ママが自分を大切に

いつでもコミュニティに気軽にお越しください。

 

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